ココナラは誰でも簡単にスキルを販売できるサービスで人気がありますが、販売するときに手数料がかかることを出品者のみなさんは知っておく必要があります。
ココナラの販売手数料は意外と高く、知らずに販売を続けてしまうと思ったよりも利益が出ないというトラブルに発展しかねませんので、手数料をよく理解したうえで適切な価格設定をする必要があるのです。
そこで本記事では、出品者の販売で発生する販売手数料の基本から、「おひねり」や「電話相談」といった特殊な取引にかかる手数料まで、計算に必要な方法をわかりやすく徹底解説いたします。
ココナラ出品者が抑える販売手数料の概要

ココナラで成功するためには、まず販売で発生する手数料の全体像を正確につかむことが大切です。
特に、サービスの種類によって手数料の割合が変わる点や、消費税がどのように含まれているかを理解することで、手元に残る報酬を知ることができます。
① ココナラの販売手数料は22%が原則
ココナラで出品したサービスが購入されると出品者の報酬から販売手数料が差し引かれますが、この手数料は通常のデザインやライティングといったサービスでは一律税込み22%が適用されます。
ビデオチャットや電話相談などのサービスに関しては取引手数料が27.5%なりますが、それ以外のサービスについては一律で22%の手数料が発生することを理解しましょう。

ココナラで商品を出品するにあたって価格設定が必要ですが、希望する利益に加えて手数料を含めることが大切となります。
②ビデオチャット・電話相談の手数料は27.5%
先ほどもお伝えしたとおり、ビデオチャットと電話相談のサービスに関しては販売手数料が27.5%と割高になっています。
これらのサービスを販売するにあたって発生した「有料オプション」および「おねひり」といった追加料金に関しても手数料は27.5%になるということを押さえておきましょう。
③ココナラの手数料には消費税が含まれている
ココナラの手数料には、あらかじめ消費税10%が含まれています。
これは、ココナラが出品者(販売者)に対してプラットフォーム利用というサービスを提供し、その対価に消費税をかけているためです。
具体的な消費税については以下のとおりとなります。
サービス内容 | 手数料本体 | 消費税 | 手数料合計 |
---|---|---|---|
通常サービス | 20% | 10% | 22% |
ビデオチャット・電話相談 | 25% | 10% | 27.5% |

事業者として活動している出品者は、確定申告の際に経費としてこの消費税を考慮する必要があります。特にインボイス制度の開始に伴い、ココナラから発行される書類も必要な情報源ですので、取引ごとの金額を正確に把握するようにしましょう。
計算ツールあり!ココナラの販売手数料の計算方法

ココナラの販売手数料を正しく計算することは、ココナラで稼ぐための第一歩です。
ここでは、基本的な手数料の計算と独自に開発した計算ツールを紹介していますので、誰でも簡単にその場で手数料を計算できます。
①基本的な販売手数料の計算方法・手順
ココナラの販売手数料の計算は、「サービス価格-販売手数料」で計算することができます。
販売金額と手元に入金される金額は異なりますので注意しましょう。手数料の計算の手順はすごくシンプルで、以下の手順を参考に進めましょう。
- STEP①サービスの販売金額を設定する
売れている類似サービスなどからサービスの販売金額を設定します。
- STEP②発生する販売手数料を確認する
基本的に手数料は22%ですが、ビデオチャット・電話相談サービスは27.5%が手数料です。
- STEP③販売金額から手数料を引く
販売金額から手数料を引いた金額が、実際にココナラで販売したときに手元に残る金額(=利益)です。
②ココナラ販売手数料の独自計算ツール
ココナラの手数料計算は暗算では難しい計算ですので、電卓を使って計算する必要があります。
しかし、販売するサービスごとに価格が異なっていたり、追加料金が発生したときなど、何度も計算するとかなり面倒です。
そんな悩みを解決するため、当サイトでは手数料を一瞬で計算できる便利ツールを開発しましたので、ぜひ使ってみてください。
【ココナラ出品者向け】手数料計算ツール
計算結果(税込み)
③目標売上金額から逆算するのがオススメ!
ココナラは手数料がやや高めに設定してありますので、目標売上から逆算してサービス価格を決めることがおすすめです。
たとえば、イラスト販売で月20万円を稼ぎたいと思った場合、単純に20万円分のサービスを販売するのではなく、販売手数料22%を考慮して約256,410円の売上が必要となります。
そのため、単純に20万円分のサービスを販売すると、22%の手数料が引かれて156,000円しか手元に残らなくなってしまいます。
このように、売上が高くなればなるほど手数料が痛くなりますので、手数料を込み込みにして目標金額を設定することが大切です。
見落としがちな「おひねり」や「電話相談」の手数料計算

ココナラには、通常の取引以外にも、出品者の報酬を追加で増やすチャンスがあります。ここでは、「おひねり」や「電話相談」といった特殊な収益にかかる手数料の計算について詳しく解説します。
① 感謝の気持ち「おひねり」にかかる手数料はいくら?
ココナラでは、購入者が出品者への感謝の気持ちを込めたり、追加費用が発生したときに取引の途中や取引後に支払う「おひねり」というシステムがあります。
このおひねりも、出品者の売上の一部として扱われるため、通常のサービス販売と同様に販売手数料の対象となり、おひねりについてもココナラが定める手数料率に基づいた販売手数料が引かれる計算になります。
たとえば、サービス価格とは別に5,000円のおひねりをいただいた場合、その5,000円に対しても手数料が計算され、引かれた後の金額が報酬として手元に入ります。

意外とおひねり機能を使うことは多いので、おひねりの手数料についても理解しておくと安心です。
② 電話相談サービスの販売手数料は少しややこしい
ココナラの「電話相談」サービスは、通常のスキル販売とは異なり通話時間に応じて金額が発生する取引形態ですので、手数料計算の考え方も少しちがいがあります。
電話相談の手数料は、分単位で加算されていく利用金額全体に対して適用され、その手数料率はビデオチャットと同様に税込み27.5%となりますので、事前に手数料を計算することが難しいです。
出品者が出品者として手元に残る金額を正確に把握するためには、電話相談の価格設定(1分あたりの価格)と手数料率を考慮して、何分間の依頼でどれだけの報酬が得られるのかを事前に計算しておく必要があります。
ココナラ売上と確定申告|手数料の経費処理について

ココナラでスキル販売を行う出品者(事業者)は、確定申告と手数料の関係を理解する必要があります。ここでは専門用語をなるべく使わずに簡単に説明していきます。
① 確定申告で手数料を経費にする基本的な考え方
ココナラでスキル販売を行う出品者(事業者)にとって、確定申告は避けて通れない必要な作業です。
確定申告では、販売で得た報酬(売上)から、その報酬を得るためにかかった費用(経費)を差し引いて利益を計算するため、ココナラに支払った手数料は販売活動に必要な経費として扱うことができます。
とはいえ、ココナラからの振り込みは手数料が引かれた状態で入金されますので、入金金額=販売利益と考えると難しい計算は不要になります。
② 計算を楽にする確定申告前の準備リスト
確定申告の計算をスムーズに行うためには、日頃からの準備が大切です。ココナラの出品者ページから、年間取引の履歴や販売手数料の金額が記載された情報を確認・ダウンロードしておきましょう。
ココナラのサイト内には、出品者の報酬に関する情報をまとめたページが用意されていますので、確定申告の時期が来る前に、必要な情報がどこにあるかを把握しておく必要があります。
これらの情報は、事業者が確定申告の際に経費として販売手数料を計上するための、重要な証拠となります。
また、インボイス発行事業者として登録している出品者は、消費税の計算にも考慮すべき点が増えるため、2024年の制度改定による変更点も確認しておきましょう。
③確定申告をしないといけないのはどんなとき?
ココナラでの販売活動において、確定申告が必要となるのは、主に事業者として一定の金額以上の報酬を得た場合です。
たとえば会社員の方で副業としてココナラでスキル販売をしており、給与所得以外の所得(報酬から経費を引いた利益)が年間20万円を超える場合は、かならず確定申告をしなければなりません。
また、専業でココナラを活用している事業者の方は、基礎控除額などを超える利益が出た場合に必要となります。
手数料を経費として正確に計算しておくことで、ご自身の報酬が確定申告の対象となる金額を超えているかどうかを明確に把握することができます。
出品者としての責任を果たすためにも、確定申告のルールはさまざまな情報源から確認しておきましょう。販売者として手元に残る金額を考慮した計画が大切です。

確定申告についてもっと詳しく知りたい方は国税庁「確定申告が必要な方」をチェックしてみてください。
ココナラの販売手数料に関するよくある質問(FAQ)

ココナラ 手数料 計算について、出品者の皆様が抱きやすい具体的な疑問をQ&A形式でまとめています。取引を進める上での不安を解消するためにかならずご確認ください。
- Q① 売上金を銀行に振り込む際の手数料は?
- A
ココナラで得た報酬を、あなたの銀行口座に振り込む際には、別途振込手数料が必要となります。これは販売手数料とは別に発生する費用であり、手元に残る金額を計算する際にかかわらず考慮しなければなりません。振込手数料の金額は、ココナラが定めるルールや、振り込みを依頼する金額によってさまざまに変わることがありますので、計算する前に確認しましょう。たとえば、少額の振り込みには手数料が高く設定されている場合がありますので、ある程度報酬が貯まってからまとめて振り込む方法を活用することで、手数料の金額を抑えることが可能です。出品者として手元に残る金額を最大化するためには、この振込手数料の計算と考慮も大切です。
- Q② 手数料の改定があったとき、どこを確認すればいい?
- A
ココナラの手数料率は、運営方針や市場の状況により改定されることがあります。特に2024年にも大きな改定があったように、出品者は常に最新の情報を把握しておく必要があります。手数料が改定された場合、ココナラの公式サイトにある「お知らせ」や「ヘルプページ」でかならず告知されます。また、出品者向けにメールやココナラ内のメッセージで連絡が来ることも多いです。もし手数料率が改定された場合は、計算ツールが最新の情報に対応しているかどうかも確認し、あなたの価格設定や報酬計算に考慮する必要があります。新しい手数料率に基づき、手元に残る金額を改めて計算する方法を試してみましょう。取引の価格にも影響します。
- Q③ キャンセルになった場合、手数料は戻ってくるの?
- A
購入者からの依頼が成立した後、何らかの理由で取引がキャンセルになった場合、原則として出品者から差し引かれた販売手数料は全額返還されます。ココナラの手数料計算は、取引が完了して報酬が確定した時点で行われるため、キャンセルとなった場合は売上自体が発生しない考え方となります。そのため、出品者が手数料を支払う必要もありません。ただし、キャンセル理由やタイミングによっては、一部の手数料が発生する場合もさまざまにあるかもしれませんので、かならずココナラのヘルプページで確認することが重要です。出品者として安心して取引を行うためにも、キャンセル時の手数料の取り扱いについては正確に理解しておきましょう。手元の金額を守る必要があります。
- Q④ 手数料は消費税込みで計算されているの?
- A
ココナラの販売手数料は、基本的に消費税が追加された金額で計算されています。これは、ココナラという事業者が、出品者である販売者に対してプラットフォーム利用というサービスを提供し、その対価(手数料)に消費税をかけているためです。出品者が手元に残る金額を計算する際には、この消費税が含まれた販売手数料を売上から差し引く必要があります。事業者として活動している出品者は、この消費税の扱いを確定申告で考慮する必要があるため、計算の際は税込みの手数料をかならず確認しましょう。インボイス制度の導入後、消費税の取り扱いはさらに複雑になっている場合がありますので、ココナラからの正式な情報を確認することが大切です。
まとめ|ココナラの販売手数料は計算ツールで簡単に計算しよう!
本記事では、ココナラの販売手数料について詳しく解説しました。
販売手数料をもう一度確認しておきましょう。
サービスの種類 | 手数料率(税込み) |
---|---|
通常のサービス(デザイン、ライティングなど) | 22% |
電話相談・ビデオチャットサービス | 27.5% |
これらの手数料が基本となりますが、おひねりや有料オプションなどが発生すると面倒臭い計算になりますので、本記事で紹介した計算ツールを活用してみてください。
ココナラの販売手数料を理解することが、稼ぐための第一歩となりますので、ぜひ手数料について理解してみてください!