ココナラで出品していると多くの方に「ありがとう」と言われる一方で、ココナラで活動している以上、購入者さまとの認識のズレや、悪質な要求といったトラブルは、残念ながらゼロにはなりません。
「このまま活動を続けても大丈夫かな」「トラブル対応で疲弊したくない」と不安に感じている方もいるかもしれませんね。
この記事では、そんなココナラでの活動を全力でサポートするために、出品者さまの立場に立って、ココナラでの具体的なトラブル事例と、ご自身の評価を守るための正しい対処法を詳しく解説していきます。
安心してスキルを提供し続けるための「トラブル回避術」と、万が一の時に使える「運営への相談方法」を理解して、もっとココナラでの出品を楽しんでいきましょう。
ココナラは出品者の立場が弱いことに注意が必要!

ココナラというプラットフォームは、多くの方にスキルを提供し、実績を積むための素晴らしい場所です。
しかし、出品者さまの評価システムと購入者さまの利用規約の関係性から、取引において出品者側が不利な立場になりがちであることに、かならず注意が必要です。
たとえば、購入者さまが低評価を一度つけてしまうと、それは出品者さまの評価情報としてずっと残ってしまい、出品者ランクの低下や、今後の依頼の減少に直結します。
ココナラのランク制度では、評価数が安定した売上と信頼に大きく影響するため、低評価一つが長期的なスキルの活用に影を落としてしまうのです。
一方、購入者さま側は、たとえ低評価をつけて問題を起こしたとしても、アカウントを新しく登録し直せば、以前の評価を気にすることなく、再度ココナラを利用することが比較的容易です。
こうした立場の違いがあるため、ごく一部の悪質なユーザーは、この仕組みを悪用し、「低評価をつけるぞ」という気持ちを盾にして、無理な返金要求や追加依頼を迫るトラブルを発生させることがあります。
この構造を事前に理解し、感情的に屈することなく、冷静に運営事務局へ相談できる対応力が、出品を続けるうえでとても大切になります。
出品者が経験しがちなココナラのトラブル事例と対処法

ココナラでの取引はスムーズに進むことがほとんどですが、中には予期せぬトラブルに発展してしまう案件もあります。
出品者が心構えをしておくことで、いざというときにも冷静に対応できるようになるため、ここでは具体的な事例とその対処法についてご紹介します。
①:納品後の追加要望や理不尽なキャンセル要求
納品後に「思っていたものと違うから修正してほしい」「この機能も追加してほしい」といった、当初の依頼内容にはない追加の要望を購入者から受けることがあります。
また、納品が完了しているにもかかわらず、理不尽な理由でキャンセルや返金を要求されるケースもゼロではありません。
このようなトラブルが発生した場合、まずはご自身のサービス詳細ページと購入時に提示された見積もり内容を改めて確認することが大切です。
サービス範囲外の依頼については、はっきりと追加料金が発生する旨を伝えましょう。
契約内容を明確にした上で、追加の依頼を受けるか、丁寧にお断りするかを判断することで、過度な負担や不公平な取引を未然に防ぐことができます。
対応が難しい場合は、感情的にならずに運営事務局への相談も視野に入れるのが賢明な方法です。
②:メッセージが途絶え音信不通になった
案件の途中で購入者からのメッセージへの対応がなくなり、音信不通になってしまうことも、ココナラではときどきあるトラブルのひとつです。
特に、制作途中で確認が必要なイラストや、情報提供が欠かせないコンサルティングの依頼でこのような状態になると、納品期日を守ることができず、出品者さまの取引スケジュール全体に影響が出てしまいます。
この場合、まずはココナラ上のメッセージ機能を使って、期日を明確にしたうえで複数回のリマインドを丁寧に行うことが重要です。
何度連絡しても返信がない場合は、一定期間後に運営事務局へ状況を報告し、指示を仰ぐのが適切な対処法です。
自分勝手な判断で勝手に納品処理を進めるのではなく、運営の指示に従うことで、ご自身の責任範囲を明確にし、不当な低評価を受けるリスクを回避できます。
③:イラストなど納品物のクオリティに関する購入者との認識のズレ
イラストやデザイン、文章など、形のないスキルを提供する出品では、納品物のクオリティに関する購入者との認識のズレからトラブルになることがしばしばあります。
出品者さまは最大限のスキルを活かして納品したつもりでも、「想像していたレベルではなかった」「このクオリティでこの価格は高い」といったクレームに発展する可能性も否定できません。
このような事態を防ぐためには、依頼を受ける前の段階で、ご自身の過去の実績やサンプル画像を可能なかぎり多く提示しておくことが極めて重要です。
また、制作途中の段階でかならず中間チェックを設けるなど、確認作業を細かく行うことも有効な対策になります。
もしクオリティに関するトラブルが発生してしまったら、感情的にならず、客観的な目線でサービス詳細の内容と比較しながら、建設的な話し合いで対応することが解決への近道となります。
④:電話相談や占いサービスでのクレーム
電話相談や占いサービスのように、購入者とリアルタイムでやりとりを行う案件は、出品者さまの対応や言葉遣いが直接評価に結びつきやすいため、デリケートなトラブルが発生しやすい傾向があります。
たとえば、「期待した結果が得られなかった」「話し方が冷たく感じた」など、主観的な感情に基づくクレームを受けることも考えられます。
このようなトラブルを回避するためには、まずはご自身のプロフィールやサービス紹介文で、提供できる内容や結果の保証範囲を明確にしておく必要があります。
クレームを受けてしまった際は、まずは購入者さまの気持ちに寄り添いながら、誠意をもって対応する姿勢を示すことが大切です。
ただし、誹謗中傷や度を超えた要求に対しては、一人で抱え込まず、すぐに運営事務局へ相談し、プラットフォームのルールに則った対応を取るようにしてください。
⑤:悪質な購入者による納品物の不正な利用やラフ持ち逃げ
デジタルコンテンツを出品している場合、悪質な購入者による納品物の不正な利用や、完成品を受け取ったにもかかわらずキャンセルを要求する「持ち逃げ」のようなトラブルに遭う危険性もゼロではありません。
たとえば、イラストの納品後に「気に入らないから返金してほしい」と主張しつつ、実はそのイラストを別の場所で利用しているといったケースが考えられます。
このような不正を防ぐためには、サービスの詳細欄に著作権の帰属先や利用範囲を明確に記載しておくことが必要不可欠です。
また、高額な案件や初めての購入者との取引では、透かしを入れたサンプル画像を提示し、最終的な納品は正式な納品手続きが完了してから行うといった工夫も有効な対策になります。
不正利用が発覚した場合は、証拠を保全した上で、かならず運営事務局を通して対応しましょう。
トラブル発生時に出品者が取るべき正しい対処法

ココナラでトラブルが発生した際、出品者さまが慌てて誤った対応を取ってしまうと、不利な立場に追い込まれてしまう可能性があります。
ご自身の評価と安心を守るためには、ココナラのルールに基づいた正しい手順で対処することが極めて重要になるため、具体的な対策方法を確認しましょう。
①:まずは冷静にメッセージ機能で話し合いの場を持つこと
トラブルが発生したとき、感情的になってしまうのは自然なことですが、まずは冷静さを保ち、ココナラのメッセージ機能を使って話し合いを続けることが基本の対策になります。
メッセージでのやりとりは、ココナラ運営事務局がトラブル対応を行う際の重要な証拠として活用されるため、電話や他の外部ツールでのやりとりは絶対に避けてください。
話し合いを行う際は、主観的な意見をぶつけ合うのではなく、サービス詳細に記載した内容や当初の合意事項といった客観的な事実に基づいた提案を行うように心がけてください。
丁寧な対応を心がけることで、購入者さまの感情的な不満を和らげ、お互いに納得のいく解決策を見つけられる可能性が高まります。
②:解決が難しいトラブルは運営事務局へ相談
購入者との間でどうしても意見が食い違い、話し合いでは解決が難しいと感じたトラブルについては、迷わずにココナラの運営事務局へ相談することが最善の対策になります。
運営事務局は、プラットフォームのルールに基づき、公平な立場からトラブルの仲裁や解決に向けたアドバイスを提供してくれます。
相談する際は、これまでのメッセージのやりとりや、納品物の内容、サービス詳細など、トラブルに至った経緯と関連するすべての情報を整理してわかりやすく提出することが必要です。
運営に相談することで、出品者さまが抱える精神的な負担を軽減できるだけでなく、ココナラのルールに則った適切な対応となり、ご自身の評価を守ることにもつながります。
③:返金やキャンセルを求められた際の正式な手続きの流れ
購入者から返金やキャンセルを求められた場合でも、出品者さまが独断で対応を決めるのではなく、ココナラの正式な手続きに従うことが大切です。
ココナラでは、取引の進捗状況やトラブルの内容に応じて、キャンセルリクエストや返金申請の機能が用意されています。
この手続きを利用せずに、購入者さまに直接返金を行ってしまうと、トラブルが再燃した際に運営事務局のサポートを受けられなくなる可能性があるため、かならずプラットフォームを経由してください。
返金やキャンセルに応じるかどうかは、サービス詳細に記載したキャンセルポリシーや、納品物のクオリティ、これまでの取引の経緯などを総合的に判断し、必要に応じて運営にも相談しながら冷静に決定しましょう。
④:ココナラ外でのやりとりはトラブルの元なのでかならず避けましょう
ココナラは、サービスの手数料はかかりますが、取引に関するすべての情報を保護してくれる安心のプラットフォームです。
そのため、購入者から「手数料を節約したいから直接取引をしましょう」といった誘いを受けても、ココナラ外でのやりとりはかならず避けてください。
外部での取引は、トラブルが発生した際に運営事務局によるサポートが一切受けられなくなり、代金が未払いになる「持ち逃げ」などのリスクに直面します。
また、ココナラの規約違反となり、アカウントの停止につながる可能性もあります。
ご自身の安全と信頼を守るためにも、案件の相談から納品、支払いまでのすべての取引をココナラ内で行うことが、出品者として必要な徹底した対策になります。
⑤:悪質なめんどくさい客をブロックして身を守る方法
中には、度重なる無茶な追加要望や、誹謗中傷、理不尽な低評価をちらつかせるなど、取引を困難にする「めんどくさい客」と表現される悪質なユーザーも存在します。
このような購入者との取引を続けてしまうと、出品者さまの心身に大きな負担がかかり、他の案件への対応にも支障をきたしてしまいます。
ご自身の活動と精神的な健康を守るための対策として、ココナラには特定のユーザーをブロックする機能が用意されています。
ブロック機能は、不当な低評価や嫌がらせからご自身を守るための正当な手段のひとつです。
ただし、すでに進行中の取引がある場合は、その案件をまず完了させてからブロックするようにしてください。
悪質なユーザーと無理に付き合う必要はないことを知り、適切な方法で距離を置くことも大切とる。
ココナラでトラブルを未然に回避するコツ・対処法

トラブルが発生した後の対処も重要ですが、なによりもトラブル自体を未然に回避することが、ココナラで長く安心してスキルを活用するための最良の対策になります。
ここでは、出品者さまの実績を守り、快適な取引を維持するための具体的な回避のコツをご紹介します。
①:サービス詳細に納期や作業範囲を具体的に明記する工夫
購入者との認識のズレがトラブルの大きな原因となるため、ご自身のサービス詳細には、納期や作業範囲、料金に含まれる内容、修正回数などを、可能なかぎり具体的に明記する工夫が必要です。
特に、提供するスキルのクオリティや納品物の仕様については、言葉だけでなく、実績のサンプルを豊富に提示して視覚的に理解してもらうように心がけてください。
たとえば、イラストの案件であれば、「ラフ案の提出は一回まで」「複雑な背景は追加料金」など、詳細なルールを明確に記載しておくことで、「思っていたものと違う」といったクレームを未然に回避できます。
曖昧な表現を避けて、出品者さま自身が納得できるルールを作り、それを守っていただくことがスムーズな取引には不可欠です。
②:ココナラでやってはいけないことを出品者も再確認し守りましょう
ココナラを安心して活用し続けるためには、プラットフォームが定めている「ココナラでやってはいけないこと」という規約を、出品者さま自身が再確認し、かならず守ることが必要です。
特に重要なのは、個人情報の交換や外部での直接取引の誘導をしないことです。
これらの行為は規約違反となり、アカウントの停止や、トラブル時のサポートが受けられなくなるという大きなリスクを伴います。
また、他のユーザーへの誹謗中傷や、虚偽の実績提示なども避けるべき行為です。
規約を順守することは、ココナラという安心なユーザーが集まる場所で、ご自身の信頼性を高め、長期的に安定した出品を続けるための土台となる対策になります。
③:メッセージのやりとりはすべてココナラ上で行い証拠を残す
取引の過程で購入者さまとの間で交わされるメッセージは、万が一トラブルに発展した際の、もっとも重要な証拠になります。
そのため、依頼内容の確認や、制作の進捗報告、仕様変更の合意など、案件に関するすべてのやりとりをココナラ上のメッセージ機能で行うことが、ご自身を守るための必須の対策です。
もし購入者さまから「電話で話したい」「外部のチャットツールを使いたい」という提案があっても、丁寧にお断りし、メッセージでのやりとりを継続するように求めてください。
すべての情報が一元管理され、運営事務局による確認が可能な状態にしておくことで、不当なクレームやキャンセル要求に対して、客観的な対応が可能になります。
④:取引実績の少ない購入者からの依頼は慎重に検討する
ココナラに登録したばかりで実績がまだない購入者からの依頼は、トラブルに発展するリスクが、実績の豊富な購入者よりもわずかながら高くなる傾向があるため、慎重に検討することが賢明な対策です。
実績が少ないユーザーは、ココナラでの取引ルールやマナーを十分に理解していない可能性があり、それが認識のズレやトラブルの原因となることがあります。
出品者さまのサービスが、そのような購入者さまにとって本当に必要なものであるか、依頼内容が明確であるかを、事前のメッセージの段階でしっかり確認するようにしてください。
少しでも不安を感じるようであれば、依頼をお断りすることも、ご自身の評価を守るために必要な対応となります。
ココナラのトラブルに関するよくある質問(FAQ)

ここでは、ココナラの出品者さまがトラブルに関して抱きやすい、さまざまなお悩みに、Q&A形式でわかりやすくお答えしていきます。
Q1. 悪質な購入者をブロックしてもトラブルは回避できますか?
悪質な購入者をブロックすることは、将来的にそのユーザーからの依頼や、誹謗中傷といったトラブルを回避するための有効な対策のひとつです。
しかし、すでに進行中の取引がある場合は、その案件がキャンセルや納品で完了するまでブロックはできません。
また、ブロックをしても、購入者が別のアカウントを登録して再度接触してくる可能性はゼロではないため、サービス説明文の強化など、根本的なトラブル回避策と組み合わせることが必要になります。
Q2. 運営へトラブルを相談すると評価に影響が出ますか?
トラブルを運営事務局へ相談したこと自体が、ご自身の評価に直接影響を与えることはありませんので、ご安心ください。
運営事務局は、あくまで公平な立場でトラブル解決の仲裁を行う機関です。
むしろ、トラブルを自己判断でこじらせてしまうよりも、運営に早めに相談し、正式な手順で対応することで、不当な低評価を防ぎ、ご自身の出品者としての信頼を守ることにつながります。
Q3. 理不尽な返金要求をされたらどう対応すればいいですか?
理不尽な返金要求をされた場合は、まずはご自身のサービス詳細やこれまでのメッセージのやりとりを証拠として確認し、要求に応じる必要がない旨を毅然とした態度で伝えることが必要です。
返金に応じる必要がないと判断した場合でも、購入者との話し合いが平行線をたどるようであれば、トラブルを長期化させないために、すぐに運営事務局へ相談し、対応を委ねることが最善の対策となります。
Q4. 弁護士に相談すべきトラブルの境界線はどこですか?
ココナラでのトラブルのほとんどは、運営事務局への相談によって解決しますが、納品物の著作権侵害、名誉毀損、ココナラ外での金銭的なトラブルなど、法律が関わる重大な案件に発展した場合は、弁護士に相談することを検討してください。
まずは無料の法律相談サービスなどを活用し、ココナラの運営対応では解決が難しいと判断された場合に、専門家への相談へと進むのが良い流れです。
Q5. イラスト制作でクオリティに関する問題を減らすには?
イラスト制作でクオリティに関するトラブルを減らすためには、事前にご自身の画風やクオリティがわかる実績サンプルを豊富に提示し、購入者さまのイメージを具体化してもらうことが大切です。
また、取引開始前に、完成品と同じ比率のラフ案や、着色の方向性を示すサンプルを提示し、途中キャンセルが難しい段階に入る前に購入者さまからの正式な合意を得る対応をかならず組み込むことが重要です。
まとめ|ココナラ出品者にとってトラブルは避けるべきポイント!
ココナラをご利用の出品者にとって、トラブルは避けたいものですが、事前に回避策を知っておくことで、ぐっと安心感が増しますね。
この記事では、イラスト制作や電話相談など、さまざまなサービスで起こりがちな購入者とのトラブル事例を具体的にご紹介しました。
万が一トラブルが発生した際には、まずはココナラのメッセージ機能で丁寧に対応し、解決が難しいようでしたら、すぐに運営事務局へ相談するようにしてください。
理不尽な返金要求や、めんどくさい客と呼ばれる購入者への対応で悩んだときも、運営が定めたルールに従って対応することで、ご自身の身を守ることができます。
サービス内容を明確にしたり、ココナラでやってはいけないことを把握したりと、日頃からの対策をしっかり行うことで、安心してココナラをビジネスに活用できるはずです。
ご自身のスキルを活かして、楽しく活動できるように応援しています。
参照:ココナラ「提供内容にトラブルがありキャンセルしたい」